正文 四 - 10

「そりゃいいが、君の言草がさ。こうだぜ――吾輩はを専攻するつもりだから間(てんちかん)の面白いはなるべく写生しておいて将の参考に供さなければならん、気の毒だの、哀相(かわいそう)だのと云う情は問に忠実なる吾輩ごときものの口にすべきところでないと平気で云うのだろう。僕もあんまりな不人情な男だと思ったから泥だらけの手で君の写生帖を引き裂いてしまった」

「僕の有望な画才が頓挫(とんざ)して一向(いっこう)振わなくなったのも全くあの時からだ。君に機鋒(きほう)を折られたのだね。僕は君に恨(うらみ)がある」

「馬鹿にしちゃいけない。こっちが恨めしいくらいだ」

「迷亭はあの時分から法螺吹(ほらふき)だったな」と主人は羊羹(ようかん)を食い了(おわ)って再び二人の話の中に割り込んでる。

「約束なんか履行(りこう)したがない。それで詰問を受けると決して詫(わ)びたがない何とか蚊(か)とか云う。あの寺の境内に百日紅(さるすべり)が咲いていた時分、この百日紅が散るまでに原論と云う著述をすると云うから、駄目だ、底る気遣(きづかい)はないと云っ……(内容加载失败!)

(ò﹏ò)

抱歉,章节内容不支持该浏览器显示~

【为了使用完整的阅读功能】

请考虑使用〔Chrome 谷歌浏览器〕、〔Safari 苹果浏览器〕或者〔Edge 微软浏览器〕等原生浏览器阅读!

谢谢!!!

四 - 9目录+书签四 - 11