「そのはいは感投詞か副詞か、どっちだ」
「どっちですか、そんな馬鹿気たはどうでもいいじゃありませんか」
「いいものか、これが現に国語の頭脳を支配している問題だ」
「あらまあ、猫の鳴き声がですか、いやなねえ。だって、猫の鳴き声は日本語じゃあないじゃありませんか」
「それだからさ。それがむずかしい問題なんだよ。比較研究と云うんだ」
「そう」と細君は利口だから、こんな馬鹿な問題には関係しない。「それで、どっちだか分ったんですか」
「重な問題だからそう急には分らんさ」と例の肴(さかな)をむしゃむしゃ食う。ついでにその隣にある豚と芋(いも)のにころばしを食う。「これは豚だな」「ええ豚でござんす」「ふん」と軽蔑(だいけいべつ)の調子をもって飲み込んだ。「酒をもう一杯飲もう」と杯(さかずき)をす。
「今夜はなかなかあがるのね。もう分(だいぶ)赤くなっていらっしゃいますよ」
「飲むとも――御前世界で一番長い字を知ってるか」
「ええ、前(さき)の関白太政臣でしょう」
「それは名前だ。長い字を知ってるか」
「字って横文字ですか」
「うん」
「知らないわ、――御酒はもう……(内容加载失败!)
(ò﹏ò)
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